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競争の戦略№2

2月14日(日)
先ほど、女子モーグルで上村愛子選手が…残念ながら4位になりました。
4回目のオリンピック出場、7位、6位、5位と順位を上げて、今度こそメダルが期待されたのに、
本当に残念でした。
本人の気持ちはどうなんでしょう?
いろいろな本を読むと「思いは実現する」と書いてありますが…
神様はちゃんと見ていてくれたのでしょうか?
さて、我々の企業経営もまさにサバイバルとなってきました。
真面目に経営をしていてもそれだけでは市場は許してくれないようです。
モーグルと同じように誰かに勝たなければ生き残れないのでしょうか?
先月ファイブフォース分析で衰退期の企業戦略を2月に書くことを予告しました。
今回はそれに触れてみたいと思います。
マイケル・E・ポーターさんの競争の戦略P349より
衰退期の戦略の中で「リーダーシップ戦略」について整理します。
タイル産業のように衰退期にはいった業界で勝ち残るためには…
本当にこんなことが必要なのでしょうか?
その内容は、必要な投資をしたうえでシェアーを獲得してリーダーシップを握る戦略です。
ポーターさんの分析は実にリアルで冷淡です。
ここにその手法を列挙します。
・資金を投じて積極的競争活動を展開しシェアーを拡大して他社を直ちに設備廃棄に追い込む
・競争会社を買収する(相手の撤退障壁を低くしてやる)
・競争相手の設備を買い取り廃棄する(業界内へ売却されるのを防ぐ)
・競争相手の撤退障壁を低くする
(補充品の生産を引き受ける、長期契約の肩代わりをする、相手先のブランドで商品を供給するなど)
・当社は死ぬまで戦い続けると明確な意思を表明する
・打ち負かそうと思わないように強さをはっきりと示す
・投資意欲を示し、相手に事業を続けるか迷わせるようにする
こんなことが書いてあります。
確かにタイルのように設備の転用がしにくく、撤退すると資産が腐ってしまう業界で、市場の縮小に伴う競争をおさえるためにはこれらの問題が不可欠です。しかし問題は、誰も負け組に入りたくないという事実です。
最近金融機関やコンサルタントなどに企業の資金状況を聞くと
「赤字だけど資金は続きますよ。しばらく倒産は少ないのではないですか。」
こんな意見を多く聞きます。
確かに国の政策でセーフティーネットによる融資であるとか、亀井大臣の事業の円滑化に関する法律による返済猶予等を考えると、簡単に倒産が増え、商品の供給が減ることはないと思います。
結局、誰も撤退できず、戦う資金もあるということは、しばらく過激な争いが継続するということでしょうか?
競争のない世界へ行きたいものですね。
来月は衰退期の別の戦略について考えてみたいと思います。
ところで、日本はメダルをいくつ取れるのでしょうか?
5つor6つ、それとも3ケ程度。
どうもマスコミの報道は期待が多すぎるのではないでしょうか?
がんばれニッポン!

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