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箱根駅伝に学ぶ

1月5日(火)
箱根駅伝に学ぶ(将来ビジョンを実現するために)
私の正月の楽しみの一つに箱根駅伝がある。
毎年多くの感動と勇気を与えてくれるこのレースは新しい年の幕開けにふさわしく、いつも多くの学びをいただくことができる。
さて、今年のレースについて見てみたい。今年は圧倒的な強さで東洋大学が優勝であった。
山の神柏原の圧倒的な強さで5区で大逆転した後は,順調にたすきをつなげ危なげない勝ち方で総合優勝を勝ち取った。
しかしよく見ると、往路は優勝であったが復路は駒澤が優勝のようだ。
圧倒的な強さが目立つ東洋であるが、すべての区間で勝利したわけではなく、強いところで貯金し、耐えるところは余力でしのぎ、すべてを計算したうえで自分たちが求めていたゴールを手にすることができたようである。
企業経営も箱根駅伝と同じ、いや更に長い終わりのないレースである。
仮に長期ビジョンが一つのレースの区切りであるとするならば、当社にとって今はまだ5区の山登りの前の段階といえるだろう。耐えて耐えて後続にたすきを渡す、そんな時だと思う。やがて来る山の神にたすきを渡すことに全精神を集中するときであろう。
ところで圧倒的に強かった東洋大学に恐怖心はなかっただろうか?
私は最後まで恐怖心との闘いであったと想像する。
その恐怖心に打ち勝つための方策は、
徹底した練習とレースを研究する努力ではなかっただろうか。
アメリカの詩人エマーソンは
「恐怖は常に無知から生ずる」
と言っている。
あらゆる場面を想定し、徹底してシュミレーションを行うことで不安を取り除き自分の力を出し切ったのではないだろうか?
このように多くの感動を与えてくれた箱根駅伝では以下の3つの学びを得ることができた。
1.すべての区間で勝つ必要はない
 当社の進み方は、自分の目標に向かい全区間ですべて勝利する作戦ではなかっただろうか?
 売り上げが下がることを恐れ、自分の力に合わない投資をしていたのではないか?
2.徹底した練習をしたか
 「絶対負けるわけがない」という根拠のない自信が持てるまで徹底的に働いたか?
3.レースを知り尽くすほど研究したか
 恐怖におびえずあらゆる不況を想定し対応策を立ててきたか?
以上の3つの学びを得ることにより昨日は一日かけて今年の当社のレースについて戦い方をまとめることができた。
今日は仕事始めである。
社員に対し昨日整理した戦い方(シュミレーション)を丁寧に説明し、迫りくる厳しさを恐怖で委縮することがないようにしたい。
そのためにも今はたすきをつなげることに専念する必要性を説く。
そして少しかっこ悪い戦法を伝授しようと考えている。
平成22年1月5日  午前5時

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