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本の紹介 2019−5 選択と舎象(冨山和彦) 

今回は会社を経営するためのリーダーシップのあり方と基本的な考え方について書かれた本を紹介します。

著者の冨山和彦さんは2003年から2007年まで存在した産業再生機構のCOOとして再生に参画して、多くの経験を積んでいます。その中で得た知識と経験をまとめた一冊であり、大変重要なヒントが詰まっている本です。

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注目すべき点を少し整理してみます。

1.企業の特性によって必要な能力は異なる

「若くて小さい会社」、「古くて大きい会社」

「グローバルで活躍する会社」、「ローカルで活躍する会社」

日本の企業の7割はローカルで活躍するL型タイプであり、カリスマ経営者ではなくコツことを継続できる経営者が必要、規模よりも密度が重要。

2.「あれもこれも」ではなく「あれかこれか」 集中することではなく捨てること

多くの事業があったカネボウを整理するにあたり、売れそうな事業に磨きをかけ、売れない事業を捨てた経験からの提言であり、切羽詰まった時に出る重い言葉だと思う。当社も17年前に谷口製陶を分社した時に不要資産や事業を廃棄した経験があり、その時のことを思い出した。

分割が決まり、各社必要なものを買い取るように決めた時点で、不必要なものは廃棄された。まさに切羽詰まった時の行動だった。

3.「会社は必ず滅びる」を前提にした考え方

人間でさえ死は悪と考えられるが、死があるから必要な新陳代謝が進む。マクロで考えた時、死がなければ新陳代謝は進まない。企業も同じことが言える。

大事なことは、会社という仕組みを、今の時代に都合がいいように使いこなし必要ならどんどん潰し改造していくこと。

今、国内のタイル製造業はそもそも必要かどうかを問われていると思う。そしてその答えは、日本で必要なものを作る、求められるなら世界に販売する。日本で作る必要のないものは世界から調達する。それを会社という仕組みを使って実行する。

我々にとっては「タイル製造業からタイルサービス業へと進化する」ことが求められていると思う。そのために捨てるものは多くある。それができるかどうか、そのスピードが間に合うかどうか。重要な決断に迫られていると思う。

 

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