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本の紹介 2019ー15 破天荒フェニックス 田中修治

スカッとジャパンのような本でした。毎朝読むのが楽しみで、気がつくとあっという間に読み終えていました。売上20億円、借り入れ14億円の会社の再建を引き受けた田中社長。「破天荒フェニックス」は、その生き様を実にリアルに表現しています。

ダウンロード政治の世界では財政再建か景気回復かなどの議論をよく耳にする事があります。企業にその考えを取り込むと、借金を返すために経費節約をするのか、事業拡大のために投資を行いその利益の多さで体力を回復させるのか。それはいつも悩むことです。私は常に景気回復のための積極展開しかないと考えていますが、その道は険しく、見た目にいいが常にヒヤヒヤしながら事業を展開する必要があります。田中社長の経営するオンデーズはそれの強烈版でしょう。

債務超過でニューマネーの出ない会社がどうしてここまで再生できたかは、大変興味があります。かなりは経理の奥野さんの力によるところが大きかったのでしょう。それと出資者の藤田さんの存在も大きかったと思います。出資をさせたくなるような事業に対する考えと企画力そして行動力が藤田さんを動かしたのでしょう。裏を返すとメーカーにそのような力がなく、チャンスと捉えた藤田さんが積極的に支援した気持ちは大変よく分かります。メーカーと販売の関係はタイル業界もよく似ているかもしれません。

一方で銀行の対応も池井戸潤さんの小説のようで興味がありました。私は以前中小企業診断士の仕事で再生事業の仕事をしていた時があり、金融機関の考えもよくわかります。ましてこの当時の金融機関は金融庁に管理されており、債務超過の会社に融資すれば引当金を準備する必要があります。そしてその結果、自行の力が落ちてしまうので、どの金融機関でもこうするしかなかったのだと思います。

どのような海図をもとにどんなんスピードでどこを経由して、どこまで進むのか。それは経営者が決めることで運でもなければ人のせいでもありません。私は将来を真剣に考え、決めたら積極的に進むのが自分の仕事だと考えています。田中さんほどギリギリのところまでは行けないかもしれませんが、力の続く限りチャレンジを続けたいと考えています。それでも時々落ち込んで安定を模索する時があります。そんな時にまた読み返してみたい一冊です。

この本は岐阜信用金庫の山田さんより紹介していただきました。山田さん、ありがとうございました。



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