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2月の読書

3月1日(火)
今年の読書へのスタンスは
「必要な本を必要な時に」です。
2月はまさにそんな感じの月でした。
必要な時…タイル産業の状況は少し回復しているが、長期的に見れば衰退期であることに違いは無い
必要な本…衰退期に属する経営者がどのようなスタンスで経営に臨めばよいかを知りたい
こんな気持ちから少しボリュームはあるもののどうしても読んでみたかった本を、時間をかけてじっくり読みました。
その本はこれです。

ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books) ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)
(2010/04/23)
楠木 建

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楠木先生は
そもそも戦略とは面白い話であるべき
との考えからこの本を進めています。
経営コンサルタントが使う手法(テンプレート)ではなく、短くて面白い話こそ成功の可能性が高い。
この考えをまとめるためにまずは基本的な考え方として競争戦略を分かりやすく説明し、
どこで戦うのか…そもそも儲かる場所へ移動したほうがよい
どうやって戦うのか…業界が決まっている中で相手を叩きのめした方がよい
この二つの基本的な考えを基に
喧嘩のない世界を捜すのかけんかの腕を磨くのかを整理する考えを示しています。
次に具体的に戦略を遂行するために結論(長期的利益が確保できました、めでたしめでたし)から考え、そのためのストーリーを組み立てる必要性について事例を基にじっくりと説明してあります。
事例企業はマブチモータ、ガリバー、アスクル等国内の企業が多く戦略本に多いアメリカ企業の事例ではないのでわかりやすいです。
私にとっては久しぶりのホームランに値する本です。
1冊しか読めませんでしたが、充実した内容でした。

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