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本の紹介 2019−27 孫正義 300年王国への野望

孫さんの本を読んだりCDを聞くと心の底からやる気と勇気が出てくる。私と3才しか違わないのにどうしてこんなすごい人生を送っているのだろう。人間にはどれほどのパワーがあるのだろうといつも考えてしまう。そして今回は300年という考えられない未来を想定していきている孫さんのその思考回路を垣間見たくてこの本を選んだ。以前アリババジャパンで海外展開の支援をお願いしていた頃、当時のアリババジャパンの社長がTNに来て「孫の会議はいつも30年後を考えている」と言われ驚いたのを思い出す。しかしこの本を読むと30年後を考えるためにはもっと先から手前の30年ごを見る必要がある。だから300年先を考えるのだと記載されていた。
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すごい!
全くその通りだが桁が外れている。凡人では想像もできないが、それを真剣に、脳みそがちぎれるぐらい考える。その方法は千本ノック方式・・・。そんなに考えたこともない。それを天才が真面目に展開すれば今のソフトバンクになることはそんなに不思議ではないような気がする。そしてその過程で天才を支える人が現れ、その力でさらに進化していく。魅力とはそんなもんなのだろう。京セラの稲盛さんや日本電産の永守さんも凄いけど、孫さんの場合その手法や考え方を学ぶより、サクセスストーリーを読むとなぜかスッキリして、勇気とやる気が湧いてくる。そんな意味で凄い人だ。またこの本は孫さんを支えた人たちも紹介してあり、いろんな事業をその人たちの視点も交えて紹介しており、臨場感が伝わってくる。

天才には運も味方する。インターネットを通じで世界はパラダイムシフトが起きている。時代の流れを先読みし、周囲が気付かないうちに次に来る新しい流れを見極め、それに乗る。そうすることでヒエラルキーは崩壊し、新しい秩序が生まれて来る。今まさにそんな時なのだろう。

「情報革命で人を幸せに」

まさに志高くを地でいく孫さん。

そしてこの本の最後に、

「僕が後悔していること、それは60年近くも人生を過ごしてきているのにまだ誇れるものが何もないということ。まだ何も成し遂げていないから。」

この人の物語はまだ終わらない。そして今年還暦を迎える私も落ち着いている場合ではない。そんな勇気をもらえる価値ある一冊です。

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